心のつながり。それだけ。

Melbourne Fitzroy…

僕がとっても大好きな街、

将来住みたいなぁ。と思っている街。

 

素敵な奇跡的な出会いで繋がった街。

 

僕がオーストラリアから帰国して起業してすぐに問い合わせをもらいました。

「僕たちオーストラリアに住んでるんだけど、日本で小ロットで洋服を作りたいんだけど、僕たちのパートナーになってくれない?」

そんなメッセージ。

当初はヴァレイチームメンバーもまだ3人くらいだったかな?

 

洋服の知識も何もない、

でもこの人たちと服作りをしたい。

そんな思いから答えはもちろん。

「Why not」

 

彼らはOwen Jones(兄 )とHuw Jones(弟)の兄弟。

今からブランドを立ち上げたいんだ。という二人でした。

 

ブランド名は STANDARD YOUTH

 

初めての海外との取引、

関税のことや輸入のこと、輸出のこと、

何もわからないところからスタート。

初めはメールで、その次は電話で、

少しして彼らが来日して、

それから何度も何度も打ち合わせ、何度も来日し、

何度もパタンナーと東京で打ち合わせ。

何度も岡山に行ってデニムに関して討論して。

めっちゃ喧嘩もしました。

「こんな加工できるわけない」

「わかってる、けど日本の職人を信じているよ」

みたいなことが何度も。

 

正直僕の拙い英語では力不足。

何度も「何言ってるかわからない、専門用語がわからない」

なんてこともありました。

その度に何度も何度も丁寧に説明してくれて、

 

それでもどうしても企画が進まないこともありました。

サンプルを作りすぎて(サンプルだけで7回くらい作ってるかな?)

 

もうやめよう。

これ以上付き合いきれない。

そう言ったこともありました。

 

そんな時すぐに電話してきて。

 

「今僕たちがどんな気分かわかる?結婚式の入場前に花嫁が帰っちゃったような気分さ」

って、

 

よくわからへんし、なんか笑ってしまって。

 

「もうええわ、とりあえずやろか」

 

ってことになって。

 

時間をかけながら、ゆっくりゆっくりではあるけど、

着実に進めていきました。

 

本当にオーストラリア人は嫌い!って思うくらい、

打ち合わせるたびにデザイン変わってるし。

仕様も変えてくるし。

 

それでも諦めず何度も何度も。

 

で、

オーストラリアへ家族で行った時は家に泊めてくれて、

なんなら本人たちは別の街にバカンスに行くから好きに家を使ってね。って。

 

知らない間に家族ぐるみで付き合って。

 

日本にいる4人目の兄弟って呼んでくれて、

僕の娘も可愛がってくれて、次に生まれてくる娘のこともとても楽しみにしてくれて。

 

本当に遠くにいるんだけど、

兄弟みたいな。

そんな人たち。

 

そんな人たちがやっと迎えた撮影。

 

日本から送った最終サンプルがロストバゲッジして、撮影に間に合うかどうかギリギリになったり、

たくさんの困難もあったけど。

なんとか撮影。

 

生まれてきて、

一番仕事しててよかった。と思った瞬間でした。

 

こんな気持ちにさせてくれてありがとう。

本当に幸せです。

 

この人たちは僕が世界で10本の指に入るくらい尊敬しています。

そしてただのデザインではなく、ライフスタイルとしてデザインを体現しています。

これから世界で活躍するデザイナーに成長します。

 

ヴァレイはそんな彼らをずっと支えていきながら、

ともに成長したい。

そんな風に思っています。

 

こんなブログ書きながら、

涙が少し出てきますね。

ほんまハッピー!

 

 

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